琉球の風

25年も前のNHK大河ドラマのタイトルですが、11/9・10に尊敬する小野先生の「沖縄 有志者の集い」に参加し、沖縄のなんとも心地良い風を感じながら、沖縄戦を中心テーマに沖縄本島南部を巡ってきました。

 

・小野晋也先生
https://www.mskj.or.jp/profile/ono.html
・小野先生 イラ短日記
http://iratan.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-910ae0.html

 

 

今年8月に続く23回目の沖縄訪問でしたが、お恥ずかしながらほとんどはダイビング目的でして、沖縄戦ゆかりの地は今回初めてでした。

 

 

知念岬、琉球の祈りの地「斎場御嶽」を拝見してから、今回のハイライト「糸数アブチラガマ」を訪ねました。
沖縄本島には大小約2000もの自然洞窟=鍾乳洞があり、ガマと呼ばれているそうです。
沖縄戦当時、これらのいくつかは野戦病院のような状態であったそうで、有名な「ひめゆりの塔」も同様とのことです。
糸数アブチラガマは全長270mですが、メインの広くなった場所はせいぜい20×10m程度の広さで、ここに数百名の負傷者がすし詰めになり、食べ物も、最後は飲み物もなく真っ暗闇の中収容されていれ、ほとんどの方が亡くなったとのことです。
一度行かれると、いかに悲惨な戦闘に戦闘員はもちろん沖縄民間人の方が巻き込まれていたか実感できると思います。

 

・糸数アブチラガマ
http://abuchiragama.com/

 

その後、ひめゆりの塔や海軍司令部がおかれた丘の下に作られた洞窟を訪ねました。
司令官太田中将の最後の電報が有名で、その中で沖縄県民の献身的な戦闘への支援を書き綴っており、「沖縄県民に格別のご高配を」と結ばれていたそうです。

 

真っ暗で重い空間であるアブチラガマの洞窟を出ると、この時期24度ほどの中とても爽やかな風に吹かれ、平和な全くの別世界を感じると同時に、親切で優しい沖縄の方々にお会いしたかのような癒された気分にさせていただきました。
この琉球の風は、昭和20年当時の11月にも嘘のように爽やかに吹いていたのでしょう。

 

 

この風が風光明媚な土地を作り、そして文化としてもこういった心地良い人を育んできたのだなあと感じた次第でした。
通りでまた行きたいと思わずにいられない沖縄なはずです。
また近々訪沖しましょう!

 

翌日訪問した首里城などにつきましてはまた次回に。

 

(2019.11.18)